【簡単エクセル/Excel VBA マクロ】Excel VBA マクロの作り方 ~はじめてのコードを書いてみよう~
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いつもありがとうございます。
ノンプログラマー向け「Excel VBA マクロ 解説シリーズ」へようこそ。
「マクロ」とは「VBA(Visual Basic for Applicaiton)」というプログラミング言語を使って作成される「機能」のことです。
この機能で、PCで行っている作業の自動化などを行うことができます。
ではマクロとは、具体的にどうやって作成するのでしょうか。
本稿では、マクロ作成のはじめの一歩を解説いたします。
マクロを活用して、仕事量は半分に、成果は2倍にしていきましょう。
初心者でも理解しやすいように、分かりやすく解説していきます。ぜひご覧ください。
VBAプログラミングの概要
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マクロを作成するには、VBAというプログラミング言語を用いて、コンピューターへの「指示」を記述していく必要があります。
この「指示」文は、プログラミングの世界において「コード」と呼ばれます。
そして「コード」を書くには、コードを書くためのノートのようなものが必要になります。
VBAでは、このノートにあたるのが VBE( Visual Basic Editor)と呼ばれるものです。
VBE に VBAのコードを記述することで、コンピューターはその指示を読み取り、指示通りに操作を実行します。
以降のセクションでVBEの起動方法を解説します。その後、最初のコードを書いてみましょう。
VBAプログラミングの手順
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Excelに「開発」タブを表示させる
VBEはExcelから起動できます。
まず、Excelのタブメニューに「開発」タブを表示させる必要があるのですが、これは初期状態ですと表示されていません。
下図のように「開発」タブは表示されていない状態になっていると思います。
![開発タブが表示されていない画像](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-001-編集済み-1024x523.png)
以下の手順で「開発」タブを表示させます。尚、この操作は初回のみです。一度「開発」タブを表示させれば次回以降は何もせずとも最初から表示されるようになります
「ファイル」から「オプション」を開きます。
![開発タブの表示手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-005-編集済み-1024x1007.png)
「リボンのユーザー設定」を選択し、「開発」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
![開発タブの表示手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-002-1024x756.png)
そうすると次の図のように「開発」タブが表示されます。
![開発タブの表示手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-003-編集済み-1024x538.png)
VBAを記述するためのエディター(VBE)を起動する
「開発」タブから「コードの表示」をクリックします。もしくは「Alt+F11」 を押します。
![VBEの起動手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-004-1024x473.png)
次のエディターが起動します。これが、VBE(Visual Basic Editor)です。
![VBEの起動手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-006-1024x711.png)
はじめてのVBAコードを書いてみる
では最初のコードを書いてみましょう。
「挿入」メニューから「標準モジュール」を選択します。モジュールとは、コードを格納するための入れ物のようなものです。
![コードの実行手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-007.png)
標準モジュールが挿入されました。
![コードの実行手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-008.png)
では、コードを書いていきましょう。
サンプルとして、Excelシートの一番最初のセルに "Hello, World!" という文字を書き込むコードを書いてみましょう。
次のようにコードを記述します。
![コードの実行手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-012-1024x350.png)
コードの部分だけ取り出すと次のようになります。
Sub MyFirstCode()
ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1) = "Hello, World!"
End Sub
1行目のSub はコードの始まりを、5行目のEnd Sub はコードの終わりを意味します。Sub の横に書かれている "MyFirstCode" はユーザーが任意に決められるマクロの名前です。
3行目のコードが指示の内容です。このコードでは、本ワークブックのSheet1という名前のシートの一番最初のセルに "Hello, World!" という文字を書き込んでいます。なお、"ワークブック"とは、つまりExcelファイルのことです。
このコードを実行してみましょう。「実行」→「Sub/ユーザー フォームの実行」をクリックします。または、コードにカーソルを置いた状態で「F5」を押します。
![コードの実行手順](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-011.png)
マクロが動き、次の出力結果が得られます。
![出力結果](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-009.png)
![出力結果](https://jitsuyogaku.com/wp-content/uploads/2024/03/20240302-010.png)
うまく動きましたか?
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おめでとうございます。これであなたもコード書きの仲間入りです。
おわりに
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ご覧いただきありがとうございました。
今回の記事では、Excelマクロ・VBAのはじめの一歩として、エディターの起動および "Hello, World" を表示させる方法を解説いたしました。
今後、さらにスキルアップをしていくには、当サイトの以下の記事が参考になります。
皆様の人生がより一層素晴らしいものになるよう、少しでもお役に立てれば幸いでございます。
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