【ChatGPTxブログ】文章を整える「推敲・校閲・校正」の違いと具体的な指示例(プロンプト例)【AIライティング入門】


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本稿では、文章を整える際に知っておきたい「推敲・校閲・校正」の違いをわかりやすく整理しながら、それぞれの目的に応じた具体的な指示文(プロンプト)の例もご紹介します。
なんとなく「直して」と伝えるだけでは、思ったような仕上がりにならないこともあります。だからこそ、「どこをどう直したいのか」を少しだけ意識して伝えてみることが、うまく活用するポイントですね。
指示の違いによって文章がどう変わるのか――その違いを、ぜひ一緒に見ていきましょう!
【まず結論】推敲・校閲・校正の違いはこれ
文章を整えたいとき、ChatGPTに「文章直して」と頼んでも、仕上がりにムラがある……。 それは、実は“何を直したいのか”を明確に伝えていないからかもしれません。
何を直したいのかを明確に伝えるための言葉としては、「推敲」、「校閲」、「校正」がありますが、それってどう違うの?と思いますよね。その気持ち、非常によくわかります。
そこでまずは、それぞれの違いをひと目でわかる表にまとめました。
区分 | 主な目的 | 視点・注目点 | チェック内容の例 | 具体例(修正前 → 修正後) |
---|---|---|---|---|
推敲 | 文章をもっと伝わりやすく、印象的にする | 表現の質/構成/語感/読者への響き | 言い回し、語順、トーン、構成の流れ | - 「嬉しかった」→ 「胸が熱くなった」 |
校閲 | 内容の正確性を担保し、意味の誤りを正す | 意味・事実・論理に誤りがないか | 事実誤認、文法ミス、用語の誤用、誤字脱字・誤変換(意味が通らないもの) | - 「2023年開業」→ 「2022年開業」 - 「気温の上昇が喫緊の課体」→ 「喫緊の課題」 |
校正 | 誤字脱字や表記ミスを修正し、見た目と表記を整える | 表記の統一感/読みやすさ/体裁の整合性 | 表記ゆれ、句読点・記号、レイアウト、誤字脱字・誤変換(表記として不自然なもの) | - 「メール」↔「Eメール」の混在を統一 - 「かう」→ 「買う」 |

次のセクションで詳しく解説します!
推敲・校閲・校正、それぞれの違いを詳しく解説

推敲とは?伝わる表現に“磨き”をかけるステップ
推敲とは、文章をより伝わるように、言葉を磨き、構成を整え、トーンを調整する作業です。
同じ意味でも、表現によって印象は大きく変わります。
- 「嬉しかった」→「胸が熱くなった」
- 「言われて納得した」→「ストンと腹に落ちた」
ChatGPTに頼むなら:
「この文章を、もっとやさしく、伝わりやすく推敲してください」
校閲とは?内容の間違いを“正す”ステップ
校閲は、事実や意味の誤りを正すチェック作業です。文法ミス、数字の間違い、誤った用語などを修正します。
たとえば:
- 「2023年に開業した」→ 実際は2022年だった
- 「気温の上昇が喫緊の課体」→ 「喫緊の課題」
ChatGPTに頼むなら:
「この文章に事実誤認や文法の誤りがないか、校閲の視点でチェックしてください」
校正とは?文章を“整えて”読みやすくするステップ
校正は、表記の揺れ、誤字脱字、句読点の使い方など、文章の体裁を整える作業です。
たとえば:
- 「メール」と「Eメール」が混在している → どちらかに統一
- 「かう」→「買う」など、表記として不自然な部分を修正
ChatGPTに頼むなら:
「この文章に誤字脱字や表記ゆれがないか、校正してください」
ChatGPTは“言葉どおり”に動く——だから指示が肝心

たとえば、「表現を自然にしたい」と思って「校正して」と伝えた結果、誤字脱字しか直らなかった。これは、意図と依頼の言葉が食い違っていたために起こるすれ違いです。
ChatGPTは“言葉どおり”に動きます。意図が伝わらなければ、求めた結果は返ってきません。
こうしたすれ違いを防ぐには、してほしい作業を正確な言葉で伝えることが大切です。
目的に合わせて、ChatGPTに指示する例
ChatGPTに望んだ出力をしてもらうには、「とにかく直して」ではなく、何を・どう直してほしいのかを明確に伝えることが大切です。以下に、目的別に整理した指示例(プロンプト)をまとめました。
カテゴリ | 目的 | 指示例(プロンプト) |
---|---|---|
推敲 | 表現をやわらかくしたい | この文章をやさしいトーンで推敲してください |
推敲 | フォーマルな文体にしたい | この文章をビジネス文書風に推敲してください |
推敲 | カジュアルな口調にしたい | この文章をくだけたカジュアルな表現に推敲してください |
推敲 | 感情をこめた表現にしたい | 感情に訴えるようなトーンに推敲してください |
推敲 | 読みやすく流れる文章にしたい | 語順や接続を工夫して、読みやすい文章に推敲してください |
校閲 | 事実関係が正しいか確認したい | この文章に事実誤認がないか、校閲の視点で確認してください |
校閲 | 専門用語の誤用がないか調べたい | 用語の使い方に誤りがないか、校閲してください |
校閲 | 文法ミスや不自然な構文を直したい | 文法や構文に問題がないか、校閲の視点でチェックしてください |
校正 | 誤字脱字を直したい | この文章の誤字脱字を校正してください |
校正 | 表記ゆれを統一したい | 表記ゆれがないか確認し、統一してください(例:「Eメール」と「メール」) |
校正 | 読点や句読点を整えたい | 読点や句読点の使い方を整えるように校正してください |
校正 | レイアウトや体裁を整えたい | 文末や記号など、見た目の体裁を整えるように校正してください |
このように、作業の目的に合わせて具体的な言葉で指示することで、ChatGPTの回答の質はぐっと上がります。
同じ原文を異なる指示で仕上げてみた結果
同じ文章でも、ChatGPTへの指示のしかたによって、仕上がりは大きく変わります。
ここでは、ひとつの原文に対して「推敲」「校閲」「校正」と異なる依頼を行った場合、どのように文章が変化するのかを見てみましょう。使用する原文は以下の通りです。
原文:
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。
推敲事例1

感情に訴えるようなトーンに推敲してください。
# 原文
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。

🟦 推敲後(感情に訴えるトーン)
焼けつくような暑さが続くたびに、私たちは環境問題の深刻さを突きつけられている気がします。
- ✍️ 補足
「最近の気温の上昇」→「焼けつくような暑さが続くたびに」
→ 読者の体感に訴える具体的な描写に置き換え - 「環境問題の重要さ」→「深刻さを突きつけられている気がします」
→ 客観から主観へ、内面的な揺さぶりを意識した表現に
推敲事例2

くだけたカジュアルな表現に推敲してください。
# 原文
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。

🟨 推敲後(カジュアルなトーン)
最近ずっと暑いよね。こういうのって、環境問題がけっこう深刻なんだなって実感する。
- ✍️ 補足ポイント
「最近の気温の上昇」→「最近ずっと暑いよね」
→ 会話に近い言い回しで読者の共感を誘います - 「環境問題の重要さを感じさせてくれます」→「けっこう深刻なんだなって実感する」
→ 口語的かつフラットな語り口にリライト
校閲事例1

この文章に事実誤認がないか、校閲の視点で確認してください。
# 原文
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。

🟧 校閲後の修正案(内容の正確性を重視)
近年の気温上昇は、地球温暖化を含む環境問題への関心を高めています。
✅ 修正ポイントと理由
修正箇所 | 内容 | 理由 |
---|---|---|
「最近の気温の上昇」→「近年の気温上昇」 | 表現を明確に・客観的に | 「最近」では範囲があいまいなため、「近年」など統計・報道で使われる表現に変更。さらに「平均気温の上昇」などでも可。 |
「環境問題の重要さを感じさせてくれます」→「環境問題への関心を高めています」 | 主観的すぎる表現を修正 | 「感じさせてくれます」は曖昧で主観的。科学的・社会的文脈では「関心を高める」「注目が集まる」などの言い回しのほうが適切。 |
「環境問題」→「地球温暖化を含む環境問題」 | 範囲を補足 | 気温上昇と直接的に結びつくのは「地球温暖化」だが、それが「環境問題」の一部であることを明示するとより正確。 |
校閲事例2

文法や構文に問題がないか、校閲の視点でチェックしてください。
# 原文
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。

✅ 判定:文法的には誤りなし。ただし、構文としてやや不自然な印象あり
- 「最近の気温の上昇は」→ 主語として問題なし
- 「環境問題の重要さを感じさせてくれます」→ 文法的には正しい構造(使役+補助動詞)だが、回りくどく冗長に感じられる
🛠 改善提案(構文を自然にするための校閲的修正)
最近の気温の上昇から、環境問題の重要性を実感します。
✍️ 補足解説
修正点 | 理由 |
---|---|
「感じさせてくれます」→「実感します」 | 二重の使役表現(「させる」+「くれる」)が冗長で、やや不自然。「実感する」とすることで、すっきりと伝わる |
「重要さ」→「重要性」 | より一般的で自然な語彙。口語でも文語でも使いやすい表現 |
「は」→「から」 | 「〜は〜を〜させる」構文より、「〜から〜を実感する」の方が自然な因果関係を示せる |
校正事例

この文章の誤字脱字を校正してください。
# 原文
最近の気温の上昇は、環境問題の重要さを感じさせてくれます。

✅ 校正後(表記ゆれ・語の選び方を調整)
最近の気温の上昇は、環境問題の重要性を感じさせてくれます。
✍️ 修正ポイント
修正箇所 | 内容 | 理由 |
---|---|---|
「重要さ」→「重要性」 | 語の表記として一般的かつ自然な言い回しに統一 | 「重要さ」も誤りではありませんが、やや幼く口語的な印象があり、「重要性」の方が公的・一般的な表現に整います |
💡 判定まとめ
- 誤字・脱字:なし
- 表記の整合性:軽微な改善を実施(「重要性」への統一)
いかがでしたでしょうか?
ご覧いただいたように、指示の仕方ひとつで文章の表情は大きく変わります。ChatGPTを使いこなすヒントとして、少しでも参考になれば幸いです。
おわりに


ご覧いただきありがとうございました!
文章を整えてもらいたい──そんなとき、あなたの頭の中にはきっと「こういうふうにしてほしい」というイメージがありますよね。
でも、そのイメージと実際にChatGPTに伝えた“言葉”がズレていると、返ってくる答えも思っていたものと違ってくる。
たとえば「表現をもっと自然にしてほしい」と思っているのに、「校正して」と指示すると、ChatGPTはせっせと誤字脱字だけを直し、肝心の表現はそのまま……ということも。
だからこそ、「推敲」「校閲」「校正」という言葉の違いを知り、してほしい作業を正しく言葉にすることが、AIと文章を仕上げていくうえで、とても大切なポイントです。
ChatGPTは、こちらの“意図”ではなく、“言葉”に応えてくれます。 だからこそ、その言葉を選ぶ私たちの側にも、少しだけ準備が必要です。
この記事を書いた人
- ■人生を追求する凡人■日本一安全で、気の向くままに自分の時間を過ごせる、こだわりのキャンプ場を作るのが夢■光学・機械系エンジニア(歴20年、内マネジメント10年、特許数件権利化)/副業フリーランスエンジニア■読書・文学愛好■人生は時間そのもの。ひとりでも多くの人が「より良い人生にするために時間を使って欲しい」と願い、仕事のスキルの向上、余暇の充実、資産形成を研究。■VBAアプリ開発サービス提供中(業務委託 / VBA使用経験20年)■Python愛好(歴5年)■VBAエキスパート「Excel VBA スタンダード」(上級者向け資格)/ Python 3 エンジニア認定基礎(経済産業省「ITスキル標準(ITSS)」に掲載)