【簡単エクセル/Excel VBA マクロ】エラー発生時に変数に格納されている値を調べる方法|ワンポイントテクニック #013


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“日々の業務にちょうどいい自動化を”──
業務改善アプリケーションの作成を行っている「 ソフトデザイン工房」 です。
この記事では「エラー発生時に変数に格納されている値を調べる方法」を解説します。
デバッグの正確さとスピードは、間違いなく、初級者と中級者を分けるポイントです。
VBAでは、エラーが起きると処理が自動的に止まり、その瞬間の”変数の中身”を確認できます。
これを理解しておくと、エラー原因の切り分けが格段に速くなります。
この記事が、あなたのVBAマクロの価値をさらに高める一助となれば幸いです。
VBAを活用して、自分自身や身近なコミュニティに合ったアプリケーションを作成し、仕事量は半分に、成果は2倍に──そんな未来を目指すあなたを応援しています。
VBAでエラー発生時に変数に格納されている値を調べる方法

ここでは、実際にエラーを発生させ、その瞬間に変数がどのような値になっているかを確認する手順を示します。
次のコードは、あえてゼロで除算することで確実にエラーを起こすサンプルです。
【コード】
Sub DebugSample()
' 変数の宣言
Dim bunshi As Long ' 分子(割られる数)
Dim bunbo As Long ' 分母(割る数)
Dim kekka As Double ' 計算結果
' 変数に値を入力
bunshi = 100
bunbo = 0
' 割り算の実行(ここでエラーが発生)
kekka = bunshi / bunbo
' 結果を表示
MsgBox "計算結果は " & kekka
End Sub【実行結果】
このコードを実行すると、「ゼロによる除算」によりエラーが発生し、該当行で処理が停止します。
その行は黄色くハイライトされ、エラー発生個所が視覚的に分かる状態になります。


ここがデバッグのチャンスです。
停止している状態で変数 bunshi にマウスカーソルを当ててみてください。
すると、その変数に現在格納されている値がポップアップで表示されます。

同じように、変数bunbo にカーソルを当ててみてください。
こちらも変数に現在格納されている値がポップアップで表示されます


以上で、解説は終了です。
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全体像をつかむためには、やはり書籍などで体系的に学んでおくことが今でも有効です。
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おわりに


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この記事を書いた人
- ソフトデザイン工房|日々の業務にちょうどいい自動化を
- ■人生を追求する凡人 ■日本一安全で、気の向くままに自分の時間を過ごせる、こだわりのキャンプ場を作るのが夢 ■ソフトデザイン工房運営(個人事業者) - 業務改善アプリケーションをご提供 ■人生は時間そのもの。ひとりでも多くの人が「より良い人生にするために時間を使って欲しい」と願い、仕事のスキルの向上、余暇の充実、資産形成にチャレンジ。




