【簡単エクセルマクロ・VBA】はじめてのコードを書いてみよう
いつもありがとうございます。
これは、ノンプログラマー向けのエクセルマクロ・VBA解説シリーズです。
「マクロ」とは「VBA(Visual Basic for Applicaiton)」というプログラミング言語を使って作成される「機能」のことです。
この機能で、PCで行っている作業の自動化などを行うことができます。
ではマクロとは、具体的にどうやって作成するのでしょうか。
本稿では、マクロ作成のはじめの一歩を解説いたします。
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筆者の記事関連経験/資格
- VBA使用経験 約20年
- Python 3 エンジニア認定基礎試験 合格
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会によって運営・認定されている民間資格で、経済産業省が定めたガイドライン「ITスキル標準(ITSS)」において、職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1に掲載されています。
VBAプログラミングの概要
マクロを作成するには、VBAというプログラミング言語を用いて、コンピューターへの「指示」を記述していく必要があります。
この「指示」文は、プログラミングの世界において「コード」と呼ばれます。
そして「コード」を書くには、コードを書くためのノートのようなものが必要になります。
VBAでは、このノートにあたるのが VBE( Visual Basic Editor)と呼ばれるものです。
VBE に VBAのコードを記述することで、コンピューターはその指示を読み取り、指示通りに操作を実行します。
以降のセクションでVBEの起動方法を解説します。その後、最初のコードを書いてみましょう。
VBAプログラミングの手順
エクセルに「開発」タブを表示させる
VBEはエクセルから起動できます。
まず、エクセルのタブメニューに「開発」タブを表示させる必要があるのですが、これは初期状態ですと表示されていません。
下図のように「開発」タブは表示されていない状態になっていると思います。
以下の手順で「開発」タブを表示させます。尚、この操作は初回のみです。一度「開発」タブを表示させれば次回以降は何もせずとも最初から表示されるようになります
「ファイル」から「オプション」を開きます。
「リボンのユーザー設定」を選択し、「開発」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
そうすると下図のように「開発」タブが表示されます。
VBAを記述するためのエディター(VBE)を起動する
「開発」タブから「コードの表示」をクリックします。もしくは「Alt+F11」 を押します。
以下のエディターが起動します。これが、VBE(Visual Basic Editor)です。
はじめてのVBAコードを書いてみる
では最初のコードを書いてみましょう。
「挿入」メニューから「標準モジュール」を選択します。モジュールとは、コードを格納するための入れ物のようなものです。
標準モジュールが挿入されました。
では、コードを書いていきましょう。
サンプルとして、エクセルシートの一番最初のセルに "Hello, World!" という文字を書き込むコードを書いてみましょう。
以下のようにコードを記述します。
コードの部分だけ取り出すと以下のようになります。
Sub MyFirstCode()
ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1) = "Hello, World!"
End Sub
1行目のSub はコードの始まりを、3行目のEnd Sub はコードの終わりを意味します。Sub の横に書かれている MyFirstCode はユーザーが任意に決められるマクロの名前です。
2行目のコードが指示の内容です。このコードでは、本ワークブックのSheet1という名前のシートの一番最初のセルに "Hello, World!" という文字を書き込んでいます。尚、ワークブックとは、つまりエクセルファイルのことです。
このコードを実行してみましょう。「実行」→「Sub/ユーザー フォームの実行」をクリックします。または、コードにカーソルを置いた状態で「F5」を押します。
マクロが動き、以下の出力結果が得られます。
うまく動きましたか?
これで、あなたもプログラマーです。
おわりに
ご覧いただきありがとうございました。
今回の記事では、エクセルマクロ・VBAのはじめの一歩として、エディターの起動および "Hello, World" を表示させる方法を解説いたしました。
今後、さらにスキルアップをしていくには、当サイトの以下の記事が参考になります。
皆様の人生がより一層素晴らしいものになるよう、少しでもお役に立てれば幸いでございます。
VBAプログラミングスキルアップのための参考情報
ここでは参考図書を紹介いたしますが、これらに限らず自分に合うものを選ぶことが重要だと考えております。皆様の、より一層のご成功を心よりお祈りしております。
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