【簡単Excel】データフィルタで絞り込んだ項目の値だけを集計する方法｜SUBTOTAL｜Excel関数（エクセル関数） #001

いつもありがとうございます。

「わかりやすいExcel関数解説シリーズ」へようこそ。

本稿では、「データフィルタで絞り込んだ項目の値だけを集計する方法」を解説いたします。

Excelで数値の合計などを計算する際、多くの方がSUM関数を利用するでしょう。しかし、特定の条件で絞り込んだデータだけを合計したい場合、SUM関数ではフィルタで非表示になっているデータも含まれてしまいます。

そこで活躍するのがSUBTOTAL関数です。この関数は、フィルタで絞り込んだデータだけを集計できるほか、平均・合計・最大値・最小値など、さまざまな集計方法を一つの関数で使い分けることができます。SUBTOTAL関数を活用して、柔軟なデータ集計を実現しましょう。

Excel関数で自分に合ったデータを作成し、仕事量は半分に、成果は2倍にしていきましょう。

初心者でも理解しやすいように、分かりやすく解説していきます。ぜひご覧ください。

データフィルタで絞り込んだ項目の値だけを集計する方法

具体例と解説

次のようなデータの場合を考えてみましょう。

これに、SUM関数とSUBTOTAL関数で合計を計算した行を追加すると次のようになります。両関数ともに同じ値が表示されています。

なお、両関数の構文は次のようになっています。画像右上の数式をご覧ください。なお、SUBTOTAL関数の構文は、次のセクションで解説しております。

このデータに、データフィルタをかけて、指定のデータだけを抽出してみましょう。

「データ」タブに移動し、データ範囲を選択して、画面右上の「フィルタ」マークを押します。

データフィルタがかかると、次のように、各列に「▼マーク」のボタンが表示されます。

ここから、例として、「バナナ」と「リンゴ」のみを抽出してみましょう。「▼マーク」のボタンを押すと、以下のメニューが表示されますので「バナナ」と「リンゴ」のみにチェック入れ、その他のすべての項目のチェックを外してください。

そうすると、次のように表示されます。

SUM関数では、非表示の項目のデータまで含まれていますが、SUBTOTAL関数では、表示されている項目のみの合計となっていることが分かります。

以上で、SUBTOTAL関数の具体例と解説は終了です。ありがとうございました。

SUBTOTAL関数の構文

SUBTOAL関数は、「合計」以外にもさまざまな項目が集計できます。

SUBTOTAL関数の構文は次の通りです。

SUBTOTAL(集計方法の番号, 範囲1, [範囲2], ...)

「集計方法の番号」の種類は、下表に示す通りです。

ここで、右端の列の「手動による非表示行を無視」の「手動による非表示」とは、右クリックメニューでの非表示のことです。データフィルタでの非表示とは異なります。下図をご覧ください。

以上で、SUBTOTAL関数の構文の解説は終了です。ありがとうございました。

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

本稿では、「データフィルタで絞り込んだ項目の値だけを集計する方法」を解説いたしました。

お問い合わせやご要望等ございましたら、「お問い合わせ／ご要望」またはコメントにて、ご連絡いただければ幸いでございます。

皆様の人生がより一層素晴らしいものになるよう、少しでもお役に立てれば幸いでございます。

Excel関数スキルアップのための参考情報

Excel関数に関する書籍は数多く出版されています。もし興味がございましたら、チェックしてみてください。入門書に関しては、どの書籍も大きな違いはありません。あまり悩むことに時間をかけるよりは、手頃なものを一冊選んでみると良いでしょう。