【簡単エクセル/Excel VBA マクロ】他のファイルにデータを書き込む|ファイル操作 #006
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いつもありがとうございます。
ノンプログラマー向け「Excelマクロ・VBA解説シリーズ」へようこそ。
本稿では、他のファイルにデータを書き込む方法を解説いたします。マクロを記録しているファイルとは別のファイル(書き込み先のファイル)にデータを書き込む方法です。
VBAにおけるファイル操作の全体像
VBAにおける「ファイル操作」の全体像は以下の記事で解説しております。
本稿では「ファイル操作」の一部である「他のファイルにデータを書き込む方法」を解説いたします。
VBAで他のファイルにデータを書き込む方法
下図のように、他のファイルにデータを書き込む.xlsm
からデータの書き込み先である destination.xlsx
を操作し、データを書き込むマクロを例に解説します。
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コード全文とマクロ実行結果を以下に示します。
Sub Sample()
' 変数宣言
Dim dwb As Workbook ' Destination Worlbook ; データの書き込み先
Dim dwb_ws1 As Worksheet ' dwb の Worksheet1
' データの書き込み先のファイルを開くと同時に変数 dwb に格納する
Set dwb = Workbooks.Open(ThisWorkbook.Path & "\destination.xlsx")
' dwd の Worksheet1 を変数 dwb_ws1 に格納する
Set dwb_ws1 = dwb.Worksheets(1)
' データを書き込む
dwb_ws1.Cells(2, 2) = "みんなの実用学"
' データの書き込み先ファイルを"保存して"閉じる
dwb.Close SaveChanges:=True
End Sub
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解説していきます。
' 変数宣言
Dim dwb As Workbook ' Destination Worlbook ; データの書き込み先
Dim dwb_ws1 As Worksheet ' dwb の Worksheet1
この冒頭の部分は変数の宣言です。Dim 変数 as データ型の構文で宣言します。
これによって各変数は As 以降で指定したデータ型のデータを格納することができるようになります。
尚、"Workbook"はワークブック、"Worksheet"はワークシートを意味しています。
' データの書き込み先のファイルを開くと同時に変数 dwb に格納する
Set dwb = Workbooks.Open(ThisWorkbook.Path & "\destination.xlsx")
データの書き込み先ファイル(destination.xlsx)を開き、同時に変数 dwb (destination workbook)に格納します。
' dwd の Worksheet1 を変数 dwb_ws1 に格納する
Set dwb_ws1 = dwb.Worksheets(1)
データの書き込み先ファイル dwb のワークシートを変数 dwb_ws1 に格納します。dwb.Worksheets(1)
のカッコの中の 1 は、1番目のシート、つまりファイル dwb 内の左端のシートを意味します。
' データを書き込む
dwb_ws1.Cells(2, 2) = "みんなの実用学"
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ここがデータの書き込み先ファイル(destination.xlsx)にデータを書き込んでいるパートです。
Cells(2, 2)
に "みんなの実用学" という文字列を書き込んでいます。
この方法では、Cells(2, 2)
に"値のみ"を書き込んでいます。書式は情報などは貼り付けていません。
' データの書き込み先ファイルを"保存して"閉じる
dwb.Close SaveChanges:=True
ファイルを保存して閉じないとマクロ実行結果が保存されませんので、データの書き込み先ファイル dwb
を保存して閉じます。
ファイルを閉じる方法に関しては、こちらの記事でも解説しておりますので、もしよろしければご覧ください。
以上が、他のファイルにデータを書き込む方法です。
これに For...Next ループなどを組み合わせると、多数のファイルに一気にデータを書き込んでいくことも可能です。
これはアプリケーション作成テニック解説シリーズで解説していきます。
おわりに
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ご覧いただきありがとうございました。
本稿では、「ファイル操作」の中の「他のファイルにらデータを書き込む方法」を解説いたしました。
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