【簡単エクセル/Excel VBA マクロ】用語集

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VBAを活用して、自分自身や身近なコミュニティに合ったアプリケーションを作成し、仕事量は半分に、成果は2倍に──そんな未来を目指すあなたを応援しています。

Excelマクロ・VBA用語集

※順次更新しております。

A~Z

  • Rangeオブジェクト
    Excelシート上のセルやセル範囲を表すオブジェクトです。特定のセルや範囲に対して、値の取得や設定、フォーマットの変更、データの操作などを行うために使用されます。代表的なRangeオブジェクトには下表のようなものがあります。
Rangeオブジェクト 説明
Range 指定したセル範囲を表します。
Cells 行番号と列番号でセルを指定します。
Rows シート内の行全体を表します。
Columns シート内の列全体を表します。
EntireRow 範囲内の行全体を表します。
EntireColumn 範囲内の列全体を表します。
CurrentRegion 現在の範囲全体を表します。
UsedRange 使用されているセル範囲全体を表します。
  • VBA
    Visusal Basic for Application の略で、プログラミング言語のことです。

  • アクティブ
    現在選択されている、操作の対象となっているオブジェクトを指します。例: ActiveSheet は現在のシート、ActiveCell は現在のセルです。
  • 値渡し(ByVal)
    プロシージャ(SubやFunction)に引数を渡す際、その引数の値のコピーを渡す方法です。値渡しを行うと、プロシージャ内で引数が変更されても、元の変数の値には影響を与えません。
Sub Test(ByVal num As Integer)
    num = num + 1
End Sub
  • イベント
    ユーザーの操作やシステムによって発生する特定のアクションに対して自動的に実行されるプロシージャーです。例えば、ワークシートのセルが変更されたときやボタンがクリックされたときに、そのイベントに対応するプロシージャーが自動的に実行されます。
  • イテレーション
    プログラミングにおいて「繰り返し処理」を指す用語です。一定の条件が満たされるまで、あるいは指定された回数だけ同じ処理を繰り返すことを意味します。VBAでは、ForDo While などのループ構造を使ってイテレーションを実行します。似た言葉にループがありますが、ループが繰り返し処理の構造そのもの(繰り返しのしくみ)を指すのに対して、イテレーションはループ内で繰り返される1回1回の処理のことを指します。
  • インスタンス
    クラス(設計図)に基づいて作成された「実体」のことです。
  • インスタンス化
    クラス(設計図)から具体的なオブジェクト(インスタンス)を作成することです。VBAでは、Set を使ってクラスのインスタンスを作成します。
  • インプットボックス(InputBox)
    VBAでユーザーにデータ入力を促すためのダイアログボックスです。ユーザーがテキストを入力し、その入力された値をVBAコード内で使用できます。
InputBox(Prompt, [Title], [Default], [Xpos], [Ypos], [HelpFile], [Context])
Dim user_input As String
user_input = InputBox("名前を入力してください:", "名前入力")
MsgBox "入力された名前: " & user_input
  • エラーハンドリング
    プログラム内で発生するエラーを検出し、適切に対応するための仕組みです。エラーが発生した際にプログラムが予期せず終了しないように、エラーハンドリングを用いてエラーメッセージを表示したり、特定の処理を行うことができます。
  • オブジェクト
    VBAで操作する「対象」のことです。具体的には、Workbook や Worksheet、Range(単一セルや複数セル)などのことを指します。
  • オブジェクト変数
    「オブジェクト」を入れておく「箱」のようなものです。通常の変数が数値や文字列などを格納するのに対して、オブジェクト変数はオブジェクトを格納します。

  • キーワード
    VBAで特定の処理を指示するための特別な言葉(予約語)です。
  • 構文
    プログラミング言語の文法のことです。
  • コレクション(Collection)
    複数のオブジェクトをまとめて管理するためのグループ(集合体)です。コレクションは、同じ種類のオブジェクトを扱いやすくするために使用され、個々のオブジェクトにアクセスしたり、ループ処理で一括操作することができます。WorkbooksWorksheetsRange などが代表例です。 
    ※Workbook ではなく、Workbook"s"であることに注意してください。
  • コンパイル

  • 参照渡し(ByRef)
    プロシージャ(SubやFunction)に引数を渡す際、その引数自体を渡す方法です。これにより、プロシージャ内で引数が変更されると、元の変数の値も変更されます。VBAでは、引数はデフォルトで参照渡し(ByRef)されます。
Sub Test(ByRef num As Integer)
    num = num + 1
End Sub
  • シート
    シートとは、Excelブック内の1ページに相当するもので、データの入力や計算を行う場所です。シートには、Worksheet と Sheet の2種類があり、Worksheet はワークシートのみを指し、Sheet はワークシートに加え、グラフシートなども含むすべてのシートを指します。
  • セル
    ワークシートのひとつひとつのマス目のことです。

  • 定数
    変更しない値を“固定の名前”として登録しておくものです。同じ値を何度も書く必要がなくなり、間違いを防げます。
  • デバッグ
    コードの動きを確認し、間違いや不具合を見つけて直す作業です。途中で止めたり、値を見たりしながら原因を特定します。

  • ノンプログラマー
    本業としてプログラミングをしていない人のことです。普段は別の業務をしているけれど、必要に応じてコードを書くことがある人も含まれます。

  • 配列
  • 引数
  • ブック
    Excelファイルのことです。
  • プロシージャー
    一連の命令をまとめたブロックのことです。特定のタスクを実行するために定義され、SubまたはFunctionというキーワードで始まります。Subは値を返さず、Functionは値を返すプロシージャーです。
  • プロパティ(属性)
    オブジェクトの属性のことです。オブジェクトの状態を制御したり、情報を取得したりするために使用されます。
  • 変数
    「値」を入れておく「箱」のようなものです。変数は、その名の通りコード内の指示によって値を変えることができます。

  • マクロ
    VBAを使って作成される「機能」のことです。
  • モジュール
    複数のプロシージャーや変数をまとめて管理するためのコンテナです。各モジュールには、SubFunction、グローバル変数などが記述されており、コードを整理して再利用しやすくする役割を持ちます。標準モジュールとクラスモジュールがあり、標準モジュールは主に手続き型のプログラムで使われ、クラスモジュールはオブジェクト指向のプログラムで利用されます。
  • メソッド
    オブジェクトに対して「この動作をして」と命令するしくみです。値を入れる・消す・動かすなど、具体的な操作を実行します。
  • アクティブ
    今まさに選ばれていて、操作の対象になっているものです。画面に表示されているシートや、カーソルがあるセルなどを指します。

  • ユーザーフォーム
  • ライブラリ
    特定の機能をもったコードの集合体です。ソフトウェア作成における部品のようなものです。新しいアプリケーションを作成する際、ライブラリを使用することで、プログラマーは複雑なコードを自分で書く必要がなくなります。
  • 予約語
    VBAであらかじめ役割が割り当てられている語句です。

  • ループ
    同じ処理を繰り返し実行するしくみです。代表的なループ処理にはFor...Nextステートメントがあります。

VBAスキルアップの参考情報

近年は、ChatGPTをはじめとするAIの登場によって、学習のスタイルが大きく変わりました。

分からないことがあれば、AIに尋ねれば答えがすぐに見つかる時代です。

とはいえ、AIを使いこなすには、自分自身の基本的な知識や理解力が欠かせません。

全体像をつかむためには、やはり書籍などで体系的に学んでおくことが今でも有効です。

そのうえでAIを活用すれば、自分の理解度に合わせた的確な解説や、応用のヒントを得ることができます。

「学んで基礎を築く → AIで補い発展させる」──このサイクルを重ねることで、VBAスキルは着実に高まっていくでしょう。

VBAのスキルアップ

VBAを学び始めるなら

入門書は、どれを選んでも大きな差はないように感じます。

どれを選ぶかに悩むことに時間をかけるよりも、まずは手頃な一冊を手に取って進めてみるのがおすすめです。

もし迷ったときには、私はインプレス社の「いちばんやさしい」シリーズを選ぶことが多いです。

基礎を超えて力をつけたいなら

私は上級者を目指していましたので、入門書にとどまらず、このような内容の濃い一冊を選んで学んでいました。

今は誰でもAIを活用できる時代になりましたが、上級者を目指す方にとっては、AIをより上手に活用するという意味でも、こうした本は今なお価値があります。

このレベルの本を一冊持っておくことに、損はないでしょう。


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特に「スタンダード」の方は上級者向けです。

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プログラミングの一般教養

「独学プログラマー」というプログラミングの魅力を解説した書籍があります。

これはVBAではなくPythonを題材としていますが、プログラミングの基本的な知識や思考法、仕事の進め方まで幅広く学べます。

今はAIにコードを尋ねれば、答えが返ってくる時代です。

しかし、この本からは「コード」以上に、プログラミングに向き合う姿勢や考え方を学ぶことができるでしょう。


こちらの記事でも紹介しています。もしよろしければご覧ください。

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おわりに

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この記事を書いた人

運営者・ポテソフトデザイン工房|日々の業務にちょうどいい自動化を
■人生を追求する凡人 ■日本一安全で、気の向くままに自分の時間を過ごせる、こだわりのキャンプ場を作るのが夢 ■ソフトデザイン工房運営(個人事業者) - 業務改善アプリケーションをご提供 ■人生は時間そのもの。ひとりでも多くの人が「より良い人生にするために時間を使って欲しい」と願い、仕事のスキルの向上、余暇の充実、資産形成にチャレンジ。

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